2010年03月23日
あちらこちらに話がとびますが、誰も手がけなくなったローケツのテクニックの事、心覚えに書いておきます。
昭和30年代の職人さんは、それぞれに工夫して、独自のやりかたを開発されていました。
その一つとしてまずチャンチンを紹介します。
持ち手のさきに小さな口のついた金属の容器をつけてその中の蝋を平均にたらせるようにした道具をチャンチンといいます。
その方はその金属容器のまわりにニクロム線をまきつけて蝋が冷えない工夫をし、さらに枠場の「ころ」に正対してすわって、「ころ」にハンドルをつけて回すことで縞をひけるように工夫されていました。
生地の全面に蝋の縞が入った着尺は、蝋のかぶりも面白くとても味わい深いものでした。
2010年03月17日
第一回目のアップは10枚 早春に因んだ柄を選びました。それぞれ適当に名前をつけましたので、もし「こんなん違うやろ」というご意見がありましたら、どうぞご教授下さいませ。
付け足しをいくつか
二番目の蕨割付松柄の外側には朱角印で南埼玉 須賀村 紺善 の判があります。
三番目の蕨柄 ∧ヶ 渡邊 の朱角印が入っています。
四番目の柄は 桜のなかに烏帽子・刀・藁草履・傘・拍子木・桶・茶釜 等など何かの物語を表現していると思うのですが...
七番目の梅1の柄には 釜忠 の墨書が入っています。
十番目の石蕗ヨロケ縞には 日野屋喜八と墨書があります。
......慣れないことしてくたびれました......